珪藻土とは、化石になった「珪藻」が長年海底や湖底に堆積してできた粘土状の泥土のこと。珪藻とは単細胞のプランク トンで、その名の通り、藻類の一種です。化石になった、なんて言うと大昔のものかと思いますが、今も生きています。川底などで魚が底の岩についた藻を食べ ているでしょう。あの中には珪藻がたくさん含まれているのです。
珪藻の「珪」とは珪酸、ガラス質のこと。珪藻は単細胞生物だけど、身体が珪酸質のガラスの殻に被われているのです。目に見えないほど小さい植物なのに化石 化しやすいのは、この硬い殻のおかげ。この殻が含まれるために、化石になり泥土になっても、その表面や内部に無数のミクロの穴が開いている、珪藻土特有の 性質が生まれるのです。
ミクロの穴が無数に開いているというと、炭を思い出しますね。炭もその無数の穴のおかげでさまざまな臭いや物質を吸着する性質があり、水質を改善や脱臭に用いられるのはご存知の通り。
珪藻土にも、無数の穴の力でさまざまな臭いや水分を吸着する力が備わっています。しかも土なので、炭と違って壁材として広い面積の壁塗りに使うことも簡 単。実は日本では昔から珪藻土は使われており、七輪や耐火レンガの材料として親しまれてきました。察しの良い方は、これを聞いただけで珪藻土が熱にも何か 効果があることがお分かりでしょう。
こうした特質をもった珪藻土、壁材として使うとその効果はさまざまな面に発揮されます。では、珪藻土壁材の良さを次のページで見ていきましょう。
珪藻土の壁材ってどう良いの?
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