すべてのDIYは、お料理と同じく、準備が成功のカギです。テレビの料理番組でも、先生はあらかじめ素材を全部 切って、調味料もすべて適量をボウルに用意していますね。キッチンが広いからできることかもしれませんが、あれだけ準備していれば、モタモタしているうち に焦がしたりといった失敗は減りそうです。
DIYも同じ。壁塗りでは、張り切っていきなり珪藻土壁材をバケツに入れて水を混ぜてしまって、新聞も広げていなかった、なんてあわてんぼうがいそうです。まずはしっかり準備をしておきましょう。
準備段階で用意するもの
・古タオルなど ・ゴムベラ ・マスキングテープ ・たっぷりの古新聞 ・ビニールシート等
準備1)壁の下地をしっかりチェック
さわるとモロモロ落ちてくるような古い和風壁だと、その上から塗ってもはがれ落ちたりする心配も。まずは、掃除機やホウキで表面の弱くなっている部分をき ちんと落としてしまいましょう。さらに、下地強化剤(アクドメール等)を全面にローラーで塗って、下地を固めてしまえば万全です。
壁紙の上に塗る場合は、破れ部分などはカッターできれいに落とします。この場合、下に残る白い紙は水に弱いので、この紙も水を含ませながら取り除く必要があります。
下地強化剤(アクドメール等)を塗った場合には、あわてて珪藻土壁材を塗らず、1日放置してしっかり乾かすこと。
準備2)マスキングと床カバー
壁材や塗料はぽたぽたと床に落ちたり、驚くほど遠くまで飛んだり、塗りたくない場所についたりするもの。これを防ぐことが上手な壁塗りのポイントです。壁 の上の方は脚立に乗ったり、手を伸ばして不自由な状態で作業をすることが多いもの。天井に壁材がついたり、窓枠を汚したりしがちです。
さて、準備としては、まず床を古新聞で覆ってください。遠慮なく腕をふるうには、必要と思う以上にカバーをかけること。塗った壁を少し離れたところから見 たいのに、足の裏に落とした壁材がついているから壁から離れられない、というのは良くあること。部屋中新聞を敷きつめ、できればトイレまで気にせず歩ける ように敷いておくと良いですね。
塗る壁と床の境目は、マスキングテープで珪藻土の塗り厚分、スキマをあけてカバーします。このテープのおかげで、はみ出して塗っても、テープをはがせば直 線的な境界線ができるのです。境界がまっすぐだと平面の仕上げが多少ラフでも、上手に見えます! この時、マスキングテープを20~30cmに分けて貼る と、テープがからみません。
窓枠や天井との境目の「廻りぶち」の部分などにもしっかりマスキングテープを貼って、境目がぴしっと直線になるようにしましょう。この準備をしっかりする かしないかで塗っている間のイライラも、仕上りのきれいさも大きく変わります。窓ガラスはビニール袋を破ったようなものでも貼ってカバーしておけば安心。
用意するもの、こちらで揃えられます
珪藻土の壁、塗り方は?(2)練習編