湿度と珪藻土の関係は?

 

人が快適と感じる湿度は40%~70%までと言われています。肌やのどにも適度な湿度に保つことが大切。でも、エア コンの使いすぎで夏も冬もカラカラに乾燥してしまったり、逆にすごい湿気で結露が起こったり、両極端になっている家が増えています。これは昔の家と違って 機密性が高いことや、家の素材から木や紙、土が減ってしまったことも原因と言われています。

実は湿度40%~70%という範囲、カビやダニ、ウイルスが繁殖しにくい湿度でもあるのです。70%以上に湿気が多いとカビやダニが喜びそうに思います が、逆に30%以下に乾燥しすぎていても、かえってカビは育ちやすいのだそうです。ウイルスやバクテリアにも、湿度が高いと育つものもあれば、低いと良く 育つものがいるという困った状態です。エアコンでの乾燥や梅雨の湿度、どちらも身体には良くないのですね。

珪藻土の壁は、部屋の湿度を60%ぐらいに調整してくれると言われています。カビやダニは繁殖しにくく、お肌には適度な湿り気があるという湿度というのが うれしいですね。6畳の部屋で5~9リットルぐらいの水分を、壁が濡れた状態にならずに吸収できるというデータもあるほどです。珪藻土が水を吸う仕組み は、毛細管現象。穴が細い管の役割をもつため、素早く吸い込むように見えます。


ただ、珪藻土の壁材が十分の調湿性を発揮するには、いくつかのポイントがあります。

まず、壁材として完成するときに、珪藻土の多孔質の性質が損なわれていない製品を選ぶこと。珪藻土というのはもともともろい泥土ですから、これを垂直の壁 に塗りつけるには、何かの接着成分が必要です。無機質のセメントを使っているから安全…という宣伝方法をしている壁材もありますが、セメントと言っても合 成化学物質。接着成分の種類よりも、あくまでも性能本位で選んだほうが良いようです。

最近、世間を騒がせているアスベスト! これは固化材(接着成分)として継続的固着能力が低い(風化しやすい)セメントを使用したために飛散が多くなり、問題になっているのです。アスベストは天然素材。天然素材であれば何でも良いとは限らないのです。

ホルムアルデヒドなどの放出ゼロの珪藻土壁材は?

珪藻土壁材には、水蒸気(気体)をキャッチして水(液体)に変える素材と、水を保持できる珪藻土の2つの素材を使用しています。同じ水分でも、水蒸気と水とは違うのです。

目にも優しい珪藻土の癒し効果